第4回機機械会報告書
「第4回 機機械会(キキカイカイ)」が、2017年11月24日(金)に新宿キャンパス28階 第4会議室で17時30分より20時まで開催されました。
本会の主旨
機械系同窓会の本会開催の目的は第3回の機機械会の報告書を参照してください。今年8月に開催された第3回まで大変好評でしたので本年続いて第4回目を開催する運びとなりましたが、今回は講師の見崎先生のご意向で実際の授業に我々OBも参加して学生と共にモノつくりをするという画期的な形態をとることになりました。
今回のテーマ
講演者:工学部 機械システム工学科 見崎大悟 准教授
演題:Design Research「工学教育+デザイン思考の融合」
先ず唐鎌貞郎幹事が開会の挨拶を、次いで田中英生会長より「今回は第4回となるが過去3回の開催結果は非常に好評であった。特にこの度は見崎先生の発案で学生と一緒に授業にOBも参加して交流をはかるという、今までにない新たな形式となることに期待を寄せていることを述べられた。
見崎大悟 准教授の事前レクチャー要旨
最初に見崎先生の自己紹介があり、現在の研究室の研究テーマと以前に見崎先生がスタンフォード大学留学時に感化を受けた内容を話された。それはシリコンバレーにある当大学を中心として起業者が沢山でてくることで、その要因の中核はDisruptive Innovation(革新的なイノヴベーション)で、これは人的資産と技術と商業的価値の相乗効果による教育にあると説明された。
Creativeな設計開発を成功させるには、多くの人と意見を交換する接触(Interview)とユーザー視点から各種のアイデアを提案できること、将来を見据えたエンジニアリングとアートの組み合わせによる発想が今後さらに重要であると説明された。
続いて、グループ分けした機械システム工学科の3年生の学生とOBが協業(Radical collaboration)実習を行うことになった。
作業内容
The Marshmallow Challengeという作業で、1グループ6〜7名で予め見崎先生とお手伝いの関口さんが用意した、スパゲッティの材料、粘着テープと紐を用いてマシュマロを手に触れずにいかに高く18分以内で持ち上げておくことができるかという課題である。
この作業での教訓は、グループ内で如何に構想を練るか、どのようなアイデア出せるか、どのように協調して(リーダーシップも含め)作業するか、コミュニケーションの方法や作業する技術など大変有益な内容が含まれている。 さらに終了時間が迫ってきたときの危機対応(納期対策)なども心理的な面で現実社会と類似点が多い。
結果は、時間内にできず失敗であっても、きちんと失敗の要因が確認され改善され整理されていれば次の機会には成功する確率が高い。これも実社会の企業に良くあてはまる。
まとめ
見崎先生の示された授業のポイントは、エンジニアは困っていることを解決すること。使う立場で事物を良く観察し、ほんとに何が必要かを考え、アイデアを提案して意見を問い、プロトタイプを造ってみること。
とにかくやってみる(Just Do It)ということでありました。
感想
見崎先生の濃密なレクチャーには、久々の“にわか学生”には大変でしたが、内容が実社会と対応しており、グループ活動も実践的で、最近思考停止気味のOBを目覚めさせる大変貴重な授業でした。
また、放課後の学生と教員とOBとの懇親会も大変実りのある内容でした。
見崎大悟先生のレクチャー開始
さて何が始まるか、学生グループに配属されたOBも興味津々・戦々恐々
見崎先生とお手伝いの関口君の準備した材料でグループ活動開始
こちらのグループは旨く行っている様子
今回の見崎先生のレクチャーと学生との共同作業ついて田中英生機械系同窓会長より感想とお礼の言葉が述べられた
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